新型コロナウイルスの影響によるマスク不足を受け、福井県は19日、県内全約29万世帯にマスク購入券を配布すると発表した。業者の協力を得て県がマスクを確保し、住民は県内のドラッグストア「ゲンキー」(本社・同県坂井市)に購入券を持参すれば、50枚入り1箱(税込み2350円)を2箱まで買える。購入券は23日から郵送を始める。
県はマスクの輸入などを手掛ける2社の協力を得て、中国製の不織布(ふしょくふ)マスク約30万箱を確保した。県内全17市町にあるゲンキー64店舗で24日から販売する。購入券の利用期間は5月10日まで。1枚あたりの価格は47円で平常時よりも高いが、ネット通販などでの時価よりは安いという。県の担当者は「マスクが買い占められず、少しでも多くの県民の手に渡るよう、購入券によるあっせんとした。安心して買える数量を確保したので、慌てず冷静に行動してほしい」と呼びかけている。
県は23日から、購入券についての問い合わせ先「マスクプロジェクトセンター」(0776・20・0749、午前9時~午後5時)を設ける。(佐藤孝之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル